北極の夏氷は10番目に小さく、南極の冬氷は3番目に小さい 2026年の衛星記録
海氷域(かいひょういき)
海氷が15%以上あると数えた海の広さ。
受動マイクロ波センサー(じゅどうマイクロはセンサー)
雲があっても、氷と海から出る電波を測る衛星の装置。
衛星記録(えいせいきろく)
人工衛星で同じ方法を続けて見た記録。
NASA(米国航空宇宙局)の地球観測部門は、2026年の北極と南極の海氷について報告した。北極の報告と南極の報告を合わせて読むと、南北で季節の動きが逆に見える理由と、長期的な変化の違いが分かる。
何が起きたか
北極の海氷は9月12日に、その年の最小の広がりになった。面積は推定460万平方キロメートル。2008年、2010年、2025年と並び、衛星記録で10番目に小さい最小値だった。
南極の海氷は9月14日ごろ、その年の最大に達したとみられる。面積は推定1759万平方キロメートルで、衛星記録では3番目に小さい最大値だった。
背景
海氷は季節で増減する。北極では通常、3月ごろに最大、9月ごろに最小になる。南極では9月ごろに最大、2月ごろに最小になる。
理由の一つは地形だ。北極は海を陸が囲む。南極は大陸を海が囲む。南極の冬の海氷は海の上へ広がれるが、暖かい緯度まで伸びるため、夏には溶けやすい。南極の最大値が大きく見えても、北極の最大値と単純には比べられない。
なぜ重要か
北極では、長期の衛星記録に減少傾向がある。2007年から2026年までの20回の夏は、すべて年間最小面積が記録上の低い方20位以内に入った。2026年3月の最大値も、2025年と統計的に並び、衛星記録で最も小さい最大値だった。
残る氷は、複数年残る厚い氷が減り、より若く薄い氷が中心になっている。天候などの自然な揺れは年ごとの数字を動かす。それでも、記録全体の減少は自然な揺れだけでは説明できず、上昇する世界の気温も関係するとNASAは説明している。
南極は北極と同じ道をたどってきたわけではない。1979年から2014年までは、海氷の合計が10年あたり約1%増えた。ただし年ごとの幅が大きく、2015年に増加が止まり、2016年から大きな減少が始まった。
確認できたこと
この数字の海氷域は、氷が15%以上ある海の面積を足したものだ。NASAとNSIDC(米国の雪氷データセンター)は、雲があっても見られる受動マイクロ波センサーで、海と氷の出す電波を測る。連続した衛星観測は1978年末のNimbus-7から始まり、DMSP、NASAのAqua、2025年からは日本のGCOM-Wが加わった。だから、同じ考え方で長い期間を比べられる。
まだ分からないこと
南極で2016年以降に起きた減少が、長く続く変化なのか、年ごとの揺れが大きい時期なのかはまだ決まっていない。2023年には南極で最大と最小の両方が記録的に低かったが、その後に小さな戻りもあった。北極の夏の最小値も、直近10年は比較的安定している。雲が増えて日光による融解が進みにくかった可能性もある。
次に見る点
次は、一年の記録だけで結論を出さず、北極と南極の最大・最小がどう続くかを見る必要がある。南極の最大値が確定するか、低い状態が繰り返すか。北極で若く薄い氷が多い状態が続くか。NASAとNSIDCが毎年の衛星観測を重ねることで、短い天候の揺れと長い変化を切り分けやすくなる。2026年の数字は、南北の海氷を同じ物差しで追う意味を示した。
北極と南極の海の氷、2026年はどうなった?
📰 しっかり版: 北極の夏氷は10番目に小さく、南極の冬氷は3番目に小さい 2026年の衛星記録
NASAとNSIDCの観測で、北極の夏氷と南極の冬氷が記録の低い位置にあることが分かりました。
海氷域(かいひょういき)
氷が15%以上ある海の広さ。
衛星記録(えいせいきろく)
衛星で長く見続けた記録。
NASA(米国航空宇宙局)とNSIDC(米国の雪氷データセンター)は、北極と南極の海氷を調べました。北極の報告と南極の報告が示した内容を、順番に見てみます。
ようするに
- 北極の氷は9月12日に最小になりました。
- 広さは460万平方キロでした。
- 南極の最大値は記録で3番目に小さめでした。
北極の海氷は、2008年、2010年、2025年と同じ順位でした。夏の最小値として、衛星記録で10番目に小さい値です。南極の海氷は、9月14日ごろに最大になったとみられます。広さは1759万平方キロでした。最大値としては、記録で3番目に小さい値です。
北極と南極で数字が反対に見えるのは、季節が違うからです。北極は3月ごろに最大になり、9月ごろに最小になります。南極は9月ごろに最大になり、2月ごろに最小になります。
周りの地形も違います。北極は海を陸が囲みます。南極は大陸を海が囲みます。だから南極の冬の氷は、広い海へ伸びられます。ただし、暖かい方まで伸びるため、夏には溶けやすくなります。
この海氷域は、氷が15%以上ある海を足した広さです。NASAとNSIDCは、雲を通り抜ける電波を使う衛星の装置で調べます。北極の観測では、残った氷が若く薄くなっています。2007年から2026年までの夏は、すべて低い方から20位以内でした。
ただし、南極の減少が長く続く変化か、年ごとの揺れかはまだ分かりません。北極も毎年の天気で数字が変わります。短い期間だけで決めず、毎年の記録を重ねることが大切です。
北と南の海の氷を、空から見てみよう
📰 しっかり版: 北極の夏氷は10番目に小さく、南極の冬氷は3番目に小さい 2026年の衛星記録
北極の夏の氷は小さくなりました。南極の冬の氷も少なめでした。
海氷(かいひょう)
海の水が凍ってできた氷。
人工衛星(じんこうえいせい)
高い空を回って、地球を見る機械。
NASA(米国航空宇宙局)は、北極と南極の氷を見ました。北極の報告と南極の報告です。
NSIDC(雪や氷を調べる米国の機関)も、数字を調べました。人工衛星を使いました。
北極の海氷は、9月12日にその年でいちばん小さくなりました。広さは460万平方キロです。これは、記録で10番目に小さい広さです。
南極の海氷は、9月14日ごろにその年でいちばん大きくなったとみられます。広さは1759万平方キロです。これは、記録で3番目に小さい最大の広さです。
北極と南極は、冬と夏の時期が反対です。北極は冬に氷が増え、夏に減ります。南極も冬に増え、夏に減ります。
北極は海を陸が囲みます。南極は陸を海が囲みます。だから、氷の動き方は同じではありません。
衛星は、雲があっても氷を調べられます。数字が変わった理由は、すぐには全部分かりません。南極の変化が長く続くかは、まだ調べています。NASAとNSIDCは、毎年の氷を見続けます。