🐾 生き物

モザンビークの海底で発見 むかしの森が魚のすみかになった泥炭礁

約2分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
泥炭礁(でいたんしょう)

昔の木や草が重なって固まり、海底に現れたかたい地形。

放射性炭素年代測定(ほうしゃせいたんそねんだいそくてい)

物質に残る変化を調べ、いつできたかを推定する方法。

ブルーカーボン(ブルーカーボン)

海や海辺に長く蓄えられる炭素。

何が起きたか

モザンビークという国の沖にあるバザルト諸島(海の島々)で、海の下にある古い森のあとが調べられた。バザルト科学研究センター(BCSS、海を長く観測する研究機関)などのチームは、浅い海底に泥炭礁と呼ぶ地形を確認した。泥炭礁は、昔の海辺の森や湿地の植物が重なり、固まった土のかたまりだ。研究成果はScientific Reportsの論文に掲載された。

森が海の土台になるまで

研究チームの放射性炭素年代測定では、泥炭ができた時期はおよそ300〜5000年前だった。化学分析から、主な材料は海の植物ではなく、陸の木や草だと分かった。海面が上がって海辺の森を覆い、その後、波が上の砂を削った。すると海底にかたい泥炭の面が現れ、海の生き物がすみついた。

なぜ重要か

バザルト諸島の海岸には、動く砂が多く、自然のかたい海底は少ない。泥炭礁のくぼみや段差は、海草や藻の土台になる。カキ、フジツボ、イセエビのなかま、魚の子どもも身を寄せる。泥炭礁はサンゴ礁ではないが、魚が食べたり隠れたりする場所を増やしていた。

確認できたこと

調査では、泥炭礁3か所と近くの本物のサンゴ礁1か所を比べた。泥炭礁には生きたサンゴがまったくなかった。その代わり、海草や海藻が表面を覆い、サンゴ礁でも見られる魚が利用していた。各泥炭礁で確認された小型魚は26〜36種で、魚の種類の多さは比較対象のサンゴ礁と同程度だった。サメ、エイ、カメなど大きな動物も、両方の環境で記録された。一方、海底に固定して暮らす無脊椎動物の集まりは、二つの礁で大きく異なった。

まだ分からないこと

泥炭の試料には、乾燥重量の最大40%にあたる有機炭素が含まれていた。ただし、これは試料の割合であり、泥炭礁全体の貯蔵量ではない。今も長く炭素を閉じ込めているのか、分解や侵食で放出しているのかも未確定だ。これらをブルーカーボン(海や海辺に蓄えられる炭素)の生態系として扱えるかも、まだ決まっていない。泥炭礁が世界のどこにどれほど広がるかも分からない。

次に見る点

研究者は、泥炭の厚さや密度、全体の炭素量、埋まる速さと削られる速さ、温室効果ガスの動きを測る必要がある。泥炭礁は水深2〜4メートルほどで、潮や嵐で埋まったり壊れたりする。衛星画像で見つかった候補地を現地で確かめ、海岸の地図と保全計画に加えられるかが次の課題だ。研究紹介が示すように、古い森のあとを生き物のすみかとして評価する段階が始まった。

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海の底の古い森が、魚のすみかになっていた

📰 しっかり版: モザンビークの海底で発見 むかしの森が魚のすみかになった泥炭礁

モザンビークの海で、昔の森のあとが見つかりました。

約1分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
泥炭礁(でいたんしょう)

木や草のあとが固まった、かたい海底。

ブルーカーボン(ブルーカーボン)

海や海辺にたまる炭素。

💡 ようするに

  • 海に沈んだ森のあとが、かたい海底になった。
  • 魚やカキが、その場所を使っていた。
  • 森の成分をどれだけ残すかは、まだ不明だ。

モザンビークという国のバザルト諸島(海にある島々)で、海の下の古い森が調べられました。海面が上がり、森は水に沈みました。波が砂を動かし、木や草のあとが表面に出ました。木や草が重なって固まった土を、泥炭といいます。海底に現れた泥炭を、泥炭礁(木や草のあとが固まったかたい海底)と呼びます。

研究者は泥炭礁を三つ調べました。近くのサンゴ礁とも比べました。泥炭礁に生きたサンゴはありませんでした。でも、海草や海藻が育っていました。カキや小さな魚もいました。一つの泥炭礁には、26〜36種類の小魚がいました。魚の種類の多さは、近くのサンゴ礁と同じくらいでした。

海岸には動く砂が多いので、かたい場所は大切です。泥炭礁のくぼみは、魚の子どもの隠れ場所になります。ただし、嵐で砂に埋まり、波で壊れることもあります。研究者は、この場所がブルーカーボン(海や海辺にたまる炭素)になるかも調べます。ほかの海にも同じ場所があるかも、これからの課題です。

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海の下に、むかしの森のおうちがあった

📰 しっかり版: モザンビークの海底で発見 むかしの森が魚のすみかになった泥炭礁

むかし森だった場所が、魚の住む場所になっていました。

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ことば
泥炭礁(でいたんしょう)

むかしの木や草が固まった海の土。

バザルト諸島(バザルトしょとう)

モザンビークの海にある島々。

何があったの?

モザンビークという国の海で、古い森のあとが見つかりました。 バザルト諸島は、海にある島々です。 むかし、そこには森がありました。 海が広がり、森は水の下へ入りました。 木や草のあとが、かたい土になりました。 それを泥炭礁といいます。

だれが住んでいるの?

小さな魚が、くぼみにかくれます。 カキや海草も、そこにいます。 生きたサンゴはいません。 嵐や波で、土がかくれることもあります。 科学者は、ほかの海も探しています。

出典・参考