🐾 生き物

世界の陸地、30%保全にあと少し? 国の記録を重ねると27%に

約2分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
生物多様性(せいぶつたようせい)

いろいろな生き物が、場所や役割の違いを持っている状態。

保全地域(ほぜんちいき)

生き物や自然を守るために管理している場所。

何が起きたのか

世界の陸地のうち、動物や植物のために守られている場所は、公式の数字より多いかもしれない。英国のケント大学にあるダレル保全生態学研究所が率いる国際研究チームは、陸地の26.8%が生物多様性のために保全されている可能性を示した。約27%だ。政府が掲げる「2030年までに地球の陸と海の30%を守る」という目標に、見かけほど遠くない。研究は科学誌ネイチャーに掲載された。

背景:公式の集計は18.5%だった

この目標は、世界の生き物の減少を止め、回復させるための国際的な取り組みだ。ほとんどの国が、2030年までに陸と海の30%を保全することに同意している。ところが、国際的に報告された陸地の保全地域は18.5%にとどまっていた。この数字だけを見ると、目標達成への道のりは遠く、取り組みも止まったように見える。

なぜ27%になったのか

研究チームは、世界共通の記録だけでなく、各国が持つ保全地域の資料も調べた。すると、世界全体の一覧にはまだ載っていなくても、国内の記録にはあり、野生生物を支えている場所が見つかった。両方の情報を重ねた結果が26.8%である。

ここで大切なのは、新しい保護区が一度に増えたわけではないことだ。増えたのは、見えていなかった地域を集計に加えたことによる数字である。つまりこの研究は、「自然を守る取り組みが急に成功した」と断定するものではなく、「これまでの数え方ではこぼれていた場所がある」と示している。

面積だけでは足りない

研究が明るくしたのは、目標までの距離だけではない。草原や低木地のように、独自の生き物が暮らす場所は、まだ守りが少ない。陸地の何%を数えたかだけでなく、どんな環境が含まれているかを見る必要がある。

また、保全地域は数や面積が大きければ十分ではない。生き物を増やす効果が出るように管理され、重要な場所をつなぎ、いろいろな環境を含み、地域の人々にとって公平である必要がある。土地を保全地域に数えるだけで、実際の守り方が弱ければ、目標の意味は小さくなる。

まだ分からないこと

26.8%に含まれるすべての場所が、同じ状態とは限らない。今回の記事からは、どの国のどの地域が数字を押し上げたのか、各地で生き物がどれほど守られているのかまでは分からない。また、国の資料にある地域が、今後どの条件で国際的な公式記録に加わるのかも残る問いだ。26.8%は研究の推計であり、30%目標を達成したという発表ではない。

次に見る点

次は、国の資料にある地域を正式に認める作業と、現地の管理が本当に機能しているかの確認になる。草原や低木地など、まだ保全が少ない環境に対策が広がるかも重要だ。2030年に近づくほど、土地の面積だけでなく、どこを、誰と、どのように守ったかが問われる。今回の研究は、目標に近づいたという知らせであると同時に、数え直しと管理の両方を急ぐ必要を示している。

出典:ケント大学の発表を報じたPhys.org

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自然を守れている土地は、思ったより多い?

📰 しっかり版: 世界の陸地、30%保全にあと少し? 国の記録を重ねると27%に

世界の陸地の約27%が、動物や植物を守る場所かもしれません。

約1分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
保全地域(ほぜんちいき)

自然や生き物を守るために管理する地域。

推計(すいけい)

集めた資料から、およその数を計算すること。

💡 ようするに

  • 公式記録では、陸地の18.5%が保全地域です。
  • 国ごとの記録も合わせると、26.8%になりました。
  • ただし、広さだけで目標達成とは言えません。

英国のケント大学という、自然も調べる大学の研究チームが調査しました。チームは、世界で共通に使う記録と、国ごとの資料を比べました。世界の一覧にはないのに、国の資料にはある場所が見つかりました。そこでも、野生の動物や植物が暮らしているそうです。

世界の国々は、2030年までに陸と海の30%を守る約束をしています。公式記録だけでは、陸地の18.5%でした。国の資料も加えると、26.8%、約27%になります。目標に近づいたように見える理由は、数え方が広がったからです。急に新しい土地が増えたわけではありません。

でも、土地の広さだけでは足りません。草原や低い木が広がる土地は、まだ守りが少ないそうです。守る場所は、生き物が暮らせるように管理する必要があります。大切な場所どうしがつながり、森や草原など、いろいろな自然を含むことも大切です。そこに住む人に公平であることも必要です。

26.8%は、研究による推計です。30%を守れたという確定発表ではありません。どの場所が数に入ったのか、管理が役立っているのかも、さらに調べる必要があります。次は、国の資料にある場所が正式に認められるかを見ます。面積だけでなく、自然が本当に守られるかが大切です。

出典:ケント大学の発表を報じたPhys.org

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どうぶつのすみかは、27%あるかも

📰 しっかり版: 世界の陸地、30%保全にあと少し? 国の記録を重ねると27%に

自然を守る場所は、思ったよりたくさんあるかもしれません。

約1分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
ケント大学(ケントだいがく)

英国にある、自然の研究もする大学。

世界の国々は、2030年までに、陸と海の30%を守る約束をしました。 世界で使う記録では、陸の18.5%でした。 ケント大学という、自然を調べる大学が調べました。 国の記録も、いっしょに数えました。 すると、陸の26.8%が、守る場所かもしれません。 約27%です。 30%に、近い数字です。 土地が急に増えたわけではありません。 前の数え方に、入らない場所がありました。 その場所でも、動物や草が生きていました。 でも、数だけで十分ではありません。 草原や、小さな木の土地も守ります。 守る人が、ちゃんと世話をします。 そこに住む人と、仲よく決めます。 26.8%は、調べた人の計算です。 30%を守れたと、まだ決まっていません。 これから、どの土地をどう守るかを調べます。

出典:ケント大学の発表を報じたPhys.org

出典・参考