「ダーウィンのフィンチ」から150年、今度は植物の進化再演がガラパゴスで見つかった
同じ姿に、別の道のりで
ガラパゴス諸島の生物といえば、チャールズ・ダーウィンが進化論のヒントを得た「フィンチ(小鳥)」が有名だ。今回、研究者たちは同じ諸島に自生する巨大なヒナギク(キク科の植物)を調べ、150年以上を経て新たな進化の実例を見つけた。
複数の島に隔離されたこの植物の集団は、暑さに強い似たような葉の形を、それぞれ独自に進化させていた。ところが遺伝子を調べると、同じ結果にたどり着くために使われた遺伝子の組み合わせは集団ごとに異なっていた。見た目は同じでも、進化の道筋は一つではなかったということだ。
島ごとに進む「新種づくり」
研究チームはさらに、隔離された集団どうしの間に大きな遺伝的な違いがあることも確認した。これは、まさに今この瞬間にも新しい種が生まれつつある可能性を示すものだという。
なぜ重要なのか
生物が同じような環境の課題(この場合は暑さ)に直面したとき、進化がどこまで「同じ答え」にたどり着くのか、そしてその答えに至る道筋がどれだけ多様でありうるのかは、進化生物学の大きな謎の一つだ。ガラパゴスの巨大ヒナギクは、フィンチに続いてその謎を解く新たな手がかりになりそうだ。
ガラパゴスの花、暑さに勝つために別々の方法で進化していた
ダーウィンで有名なガラパゴス諸島で、植物が「進化のやり直し」をしていたことが分かった。
💡 ようするに
- ガラパゴスの巨大な花が、暑さに強い葉に進化した
- 島ごとに、違う遺伝子を使って同じ形にたどり着いた
- 新しい種が今も生まれているかもしれない
ガラパゴス諸島には、大きな花をつける植物がある。この植物は、いくつもの島に別れて暮らしている。研究者が調べたところ、どの島の植物も、暑さに負けないよく似た形の葉を持っていた。
ふしぎなのはここからだ。葉の形は似ているのに、その形を作るために使われた遺伝子は、島によって違っていた。つまり、同じゴールにたどり着くための道が、島ごとに別々にできていたということになる。なぜこんなことが起きるかというと、それぞれの島は海で隔てられていて、植物どうしが交わることがほとんどないからだ。だから、たまたま持っていた遺伝子を使って、それぞれが自分なりの方法で暑さに対応していったと考えられる。
さらに研究者は、島ごとの植物の間に大きな遺伝子の違いがあることも見つけた。これは、今まさに新しい種が生まれつつあるサインかもしれないという。ダーウィンの時代から150年以上たった今も、ガラパゴスは進化の研究にとって特別な場所であり続けている。
おなじ花なのに、べつのやりかたで暑さに勝った
とおい島の花たちが、あつさに勝つためにちがうやりかたを見つけたよ。
ようするに
- 島の花っぱが、あつさに強くなった
- でも島ごとに、やりかたがちがった
- あたらしい花のなかまが生まれるかも
とおい海の島に、大きな花がさいているよ。 その島は、いくつもばらばらにあるんだ。 どの島の花っぱも、あつさに強い形になったよ。 みんな同じ形だったんだ。すごいね。
でもね、ふしぎなことがあったよ。 形は同じなのに、なりかたはちがったんだ。 島どうしは海でわかれているから、花は会えないの。 だから、それぞれの島でべつべつに、あつさに勝つ方法を見つけたんだよ。
学者さんたちは、もっとすごいことも見つけたよ。 島の花たちは、なかみもすこしずつちがうんだって。 もしかしたら、あたらしい花のなかまが、いま生まれているところかもしれないよ。