日経平均株価が一時6万4000円割れ 人工知能(AI)・半導体株に広がった資金不安
日経平均株価
日本の株式市場の動きを表す代表的な指数。
社債
会社が資金を借りるために発行する証券。
SOX
米国の半導体関連株の動きをまとめた指数。
何が起きたか
10月19日午前の東京株式市場で、日経平均株価(日本の株式市場の動きを表す代表的な指数)は反落しました。前営業日より790円26銭、率にして1.21%下がり、午前の終値は6万4534円03銭でした。朝方には下げ幅が1492円51銭、2.28%まで広がり、6万3831円78銭をつけました。取引時間中に6万4000円を下回るのは約1カ月ぶりです。その後は、時間外取引で原油先物が下がったことや、安くなった株を買う動きから、下げ幅を縮めました。
背景
きっかけは、前週末の米国株安です。特に半導体関連株の動きを示すフィラデルフィア半導体指数(SOX)が3.8%下落しました。日本でも、AI(人工知能)や半導体に関係する株へ売りが集まりました。
AIインフラを支える米CoreWeave(コアウィーブ、AI計算を支える米国の会社)の社債が急落したことも重しです。社債は、会社が資金を借りるために発行する証券です。その値動きから、AI関連企業の借金や、AI向け投資を続けられるかへの心配が強まりました。原油高によるインフレ懸念も、景気に敏感な株の上値を抑えました。一方、米国では資金が比較的安全とされる米国債へ移っているとの見方も出ています。
なぜ重要か
今回の下落は、AIという言葉だけで株が買われるかではなく、投資に必要な資金と、そこから得られる利益が見合うかを市場が見始めた動きと読めます。ただし、今回の情報だけでAI事業全体の成否が決まったわけではありません。売りは指数への影響が大きいAI・半導体株に集中しましたが、市場のすべてが同じ方向に動いたわけでもありません。
確認できたこと
TOPIX(東京市場の株価を表す別の指数)は0.39%安の4050.34ポイントでした。東証33業種では、鉱業、海運業、石油・石炭製品など21業種が上昇し、12業種が下落しました。個別株ではソフトバンクグループ、ディスコ、レーザーテックが大幅安でした。一方、キオクシアホールディングスは朝の下落から上昇に転じ、JTとオリエンタルランドは年初来高値を更新しました。東証プライム市場では656銘柄が上がり、845銘柄が下がり、50銘柄は変わりませんでした。
まだ分からないこと
AI関連企業の債務への心配が一時的なものか、企業の投資や利益の見方を変えるほど続くのかは、まだ決まっていません。原油価格やインフレへの不安が続くかも不明です。また、今回の下落が前場だけの反応にとどまるのか、米国や日本の関連株へ広がるのかも、この時点では判断できません。
次に見る点
野村証券のストラテジストは、今週後半に本格化する企業決算が、好業績に沿った株価の流れへ戻すきっかけになるか注目点だと述べました。次は、決算で利益が確認されるか、AI関連企業の資金調達への不安が和らぐか、米半導体株と原油先物がどう動くかが焦点です。午前の急落だけで結論を出さず、株価と企業の数字を分けて見る必要があります。
出典: Reuters掲載記事
日本の株の目安、日経平均株価が下落
📰 しっかり版: 日経平均株価が一時6万4000円割れ 人工知能(AI)・半導体株に広がった資金不安
人工知能(AI)や半導体の株が売られました。日経平均株価は午前に一時6万4000円を下回りました。
CoreWeave
AIの計算を支える米国の会社。
社債
会社が借りるお金の証明書。
決算
会社が成績や利益を知らせる発表。
💡 ようするに
- 日本の株の目安が午前に大きく下がりました。
- AIや半導体の株が多く売られました。
- AI企業の借金と投資が心配されています。
日経平均株価(日本の株の動きを表す数字)が下がりました。 10月19日午前の終値は6万4534円03銭でした。 前の営業日より790円26銭安でした。 一時は6万4000円を下回りました。 その後、下げ幅は少し小さくなりました。
前週末の米国株も下落しました。 米国の半導体株の指標も3.8%下がりました。 その流れで、日本でも関連株が売られました。
米CoreWeave(AIの計算を支える会社)の社債が急落しました。 社債は、会社が借りるお金の証明書です。 投資家は、AI企業の借金を心配しました。 AIの設備へ使うお金が続くかも考えました。
原油は、ガソリンなどのもとになる油です。 原油高は、物価が上がる心配につながります。 そのため、景気に左右されやすい株も下がりました。 一方で、上がった業種もありました。 鉱業など21業種は上がりました。 下がったのは12業種でした。
これは、すべての株が同じ動きをした話ではありません。 ソフトバンクグループなどは大幅安でした。 キオクシアは、朝の下落から上昇へ戻りました。
今週後半は、会社の決算発表が増えます。 決算は、会社の成績を知らせる発表です。 利益が確認されるかが、次の焦点です。
出典: Reuters掲載記事
AIのお金を心配して、株の数字が下がった日
📰 しっかり版: 日経平均株価が一時6万4000円割れ 人工知能(AI)・半導体株に広がった資金不安
AI(人を助けるコンピューター)の会社を心配する人が増えました。
日経平均株価
日本の株の動きを表す数字。
CoreWeave
AIの計算を助ける会社。
社債
会社が借りたお金の約束を書いたもの。
日経平均株価(日本の株の動きを表す数字)が下がりました。 株は、会社の一部を買うものです。 人は株を買ったり売ったりします。
10月19日の朝、その数字は一時6万4000円より下がりました。 半導体(コンピューターに使う小さな部品)の会社も売られました。
米CoreWeave(AIの計算を助ける会社)の社債が急に下がりました。 社債は、会社が借りたお金の約束を書いた紙のようなものです。 人々は、会社がお金を返せるか心配しました。 だから、関係する株を売りました。
原油(ガソリンなどのもとになる油)の値段も心配されました。 そのため、株を買う人は少し慎重になりました。
別の会社の株は上がりました。 すべての株が下がったわけではありません。 今週後半、会社の成績発表があります。 人々は、AIの会社がうまく稼げるかを見ます。
出典: Reuters掲載記事