🐾 生き物

恐竜ではない草食動物が「始まり」の時計を動かす タンザニアの化石を再調査

約2分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
単弓類

哺乳類に近い動物を含む大きな仲間。

生物地層学

離れた岩が同じ時代か、化石で比べる方法。

放射年代測定

岩ができた時期を、岩の中の自然な変化から調べる方法。

何が起きたか

タンザニアで約2億4000万年前の化石を調べた国際チームが、新種を記載しました。名前はディノドントサウルス・イシヤバマンダ(Dinodontosaurus isiyavamanda)です。植物を食べるディキノドン類で、恐竜ではありません。哺乳類へつながる単弓類の大きな系統に属します。

重要なのは、この発見が恐竜の祖先を直接見つけた話ではないことです。化石を含む岩の年代を比べる手がかりになり、タンザニアの「最古の恐竜候補」の位置づけを見直す材料になりました。

60年以上眠っていた標本

標本は1963年、英国の調査隊がタンザニアで集めたものです。ロンドンの自然史博物館に収蔵されましたが、詳しい研究は一部にとどまっていました。研究者のナイジェル・ラーキンは1994年の修士論文で、未知の種かもしれないと考えました。後に見つかった頭骨の一部と、進歩したマイクロCTスキャン、国際チームの研究が、標本の正体を詳しく調べる助けになりました。種名の後半は、化石が見つかった地域のワマンダの人々にちなみます。

なぜ恐竜の歴史に関係するのか

ディノドントサウルス属は、これまで南米でしか知られていませんでした。今回、タンザニアで南米以外の確かな記録が初めて確認されました。同じ動物の仲間が二つの大陸にいると、そこにある岩が同じ時代にできたのかを比べやすくなります。この方法は生物地層学と呼ばれます。

南米の新しい放射年代測定は、対応する初期恐竜の化石を含む岩が、南アフリカ側で従来考えられていた年代より最大1000万年若い可能性を示しました。タンザニアの岩も南米と同じ年代なら、そこにある最古級の恐竜候補が、南米の記録より古いとは言いにくくなります。

確認できたこと

確認されたのは、新種の名前と分類だけではありません。南米とタンザニアの化石記録を結ぶ比較材料が増え、タンザニアの岩層を「世界最古級」と扱う根拠は弱まりました。ただし、研究が決めたのは恐竜の誕生日ではなく、年代を比べるための新しい手がかりです。論文はJournal of Vertebrate Paleontologyに発表されました。

まだ分からないこと

恐竜がいつ、どこで最初に現れたのかは、まだ一つに決まっていません。タンザニアの岩から出た最古級候補が、本当に恐竜なのか、どの年代に生きたのかも、今後の比較が必要です。今回の標本も頭以外の骨が十分に調べられておらず、同じ場所で大型草食動物がどう共存したかも未解明です。

次に見る点

研究チームは、残る骨を南米の標本と比べ、ディノドントサウルスの動きや食べ方、生態を調べる計画です。古い博物館標本が、新しい画像技術と地域をまたぐ比較によって、恐竜の「最初」を測る時計に変わった。今回のニュースは、そのことを示しています。

(研究発表:ブリストル大学の発表を掲載したPhys.org、論文:Journal of Vertebrate Paleontology。)

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恐竜ではない草食動物が、恐竜の年代を見直す

📰 しっかり版: 恐竜ではない草食動物が「始まり」の時計を動かす タンザニアの化石を再調査

古い化石が、最初の恐竜を探す時計を調べ直す手がかりになりました。

約1分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
ディノドントサウルス・イシヤバマンダ

タンザニアで新種と分かった、古代の植物食動物。

単弓類

哺乳類へつながる大きな動物の仲間。

地層対比

離れた場所の岩の年代を比べること。

💡 ようするに

  • タンザニアで、約2億4000万年前の化石が調べられた。
  • その動物は恐竜ではなく、植物を食べていた。
  • 化石が岩の年代を比べる手がかりになった。

何が起きたの?

科学者は、タンザニアの古い化石を調べました。新しい種類だと分かり、ディノドントサウルス・イシヤバマンダと名づけました。この動物は、単弓類という、哺乳類へつながる仲間です。だから、恐竜ではありません。

化石は、1963年に集められました。その後、長く博物館に保管されていました。新しいスキャンで、骨の形を詳しく見られました。

なぜ大事なの?

同じ属の動物は、南米でも知られていました。アフリカと南米の両方にいると、岩の年代を比べられます。この比べ方を地層対比といいます。

南米の年代測定は、対応する岩が思ったより若い可能性を示しました。差は最大1000万年です。そのため、タンザニアの最古の恐竜候補も、もっと若いかもしれません。

まだ決まっていないこと

この研究だけで、恐竜の始まりの日は決まりません。どの化石が最古なのかも、まだ調べる必要があります。研究者は、残った骨と南米の標本を比べる予定です。

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草を食べた動物が、恐竜のむかしを教える

📰 しっかり版: 恐竜ではない草食動物が「始まり」の時計を動かす タンザニアの化石を再調査

恐竜ではない古い動物の化石が、大事な手がかりになりました。

約1分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
化石

むかしの生き物の体が、石の中に残ったもの。

地層

岩が重なった一枚一枚の層。

何があったの?

タンザニアで、古い化石が調べられました。

化石は、むかしの生き物の体が石に残ったものです。

ディノドントサウルス・イシヤバマンダは、草を食べる動物です。

およそ2億4000万年前に生きていました。

この動物は、恐竜ではありません。

同じ仲間の化石は、南アメリカにもありました。

岩の重なりを、地層といいます。

二つの場所の地層を比べられます。

すると、恐竜の手がかりの年も考え直せます。

タンザニアの岩は、思ったより新しいかもしれません。

そこにある恐竜の手がかりも、思ったより後かもしれません。

でも、恐竜がいつ始まったかは、まだ決まっていません。

科学者は、残った骨をもっと調べます。

出典・参考