ジンバブエの恐竜は南アフリカと違った 新種が示す三畳紀の地域差
Musango matusadonaensis(ムサンゴ・マツサドナエンシス)
ジンバブエで見つかった新しい恐竜についた名前。
竜脚形類(りゅうきゃくけいるい)
のちの長い首の恐竜につながる仲間。
三畳紀(さんじょうき)
恐竜が広がり始めた、とても昔の時代。
何が起きたか
ジンバブエ北部のカリバ湖の岸で、約2億1000万年前の恐竜の骨が見つかりました。研究チームはこの動物をMusango matusadonaensisと名づけ、新種として発表しました。見つかったのは頭骨を含まない不完全な骨格です。それでも、背骨や肋骨、腕、脚、足の骨が残っていました。後ろ脚だけで歩く二足歩行で、全長は約4.5メートル、体重は約220キロと推定されます。
発見の背景
化石が出た岩は、三畳紀後期(恐竜が広がり始めた時代)に古い川が運んだ泥や砂からできました。当時のカリバ周辺は乾いた土地でしたが、川沿いには針葉樹の林がありました。調査は2017年と2018年、象やワニ、カバがいる国立公園の岸を船で移動しながら進められました。ジンバブエの恐竜化石は1916年から報告されていましたが、研究が本格化したのは1970年代以降です。
なぜ重要なのか
ジンバブエは南アフリカと近く、岩の年代も似ています。そのため、両地域には同じ恐竜がいたと考えられがちでした。ところが今回の研究では、これまで集めたジンバブエの化石は、南アフリカの種類と同じではないと分かりました。2024年に同じ地層から報告されたMusankwaも、ジンバブエだけで知られる恐竜です。これは、当時の南部アフリカが一つの大きな生物集団ではなく、場所ごとに違う環境と動物の組み合わせを持っていた可能性を示します。
確認できたこと
Musangoは、のちの長い首の恐竜につながる竜脚形類の仲間です。骨の成長の跡から、死んだ時はまだ完全な大人ではなかったとみられます。頭骨がないため食べ物は断定できませんが、近い仲間は植物を主に食べていました。ジンバブエの地層からは、肺魚やフィトサウルスと呼ばれる水辺の爬虫類も見つかり、南アフリカでは少ない、または確認されていない動物が含まれます。
まだ分からないこと
なぜ近い地域で恐竜が分かれたのかは未解決です。ジンバブエの方が当時は赤道に近く、気候や水の条件が違ったことが原因かもしれません。ただし、これは今のところ有力な仮説です。Musangoが何を食べ、どんな環境を選んだかも、頭骨や岩の詳しい情報が足りず分かりません。
次に見る点
研究チームはカリバ湖周辺でさらに化石を探し、岩の正確な年代と昔の環境を調べる計画です。ブルワヨに保管された古い標本も見直されます。新しい骨と過去の標本を同じ基準で比べれば、ジンバブエ独自の恐竜の顔ぶれがどれほど広がっていたのか、そして初期の恐竜が環境にどう分かれて住んだのかが、より具体的に見えてきます。
ジンバブエで見つかった恐竜、南アフリカとは別の仲間だった
📰 しっかり版: ジンバブエの恐竜は南アフリカと違った 新種が示す三畳紀の地域差
約2億1000万年前の化石が、昔のアフリカに別々の動物の地域があった可能性を示しました。
Musango matusadonaensis(ムサンゴ・マツサドナエンシス)
ジンバブエで見つかった新しい恐竜の名前。
三畳紀(さんじょうき)
恐竜が広がり始めた、とても昔の時代。
💡 ようするに
- ジンバブエで新しい恐竜の化石が見つかりました。
- その恐竜は、二本の足で歩き、全長約4.5メートルでした。
- 南アフリカとは、すんでいた恐竜の種類が違ったようです。
何が見つかった?
カリバ湖の岸で、約2億1000万年前の骨が見つかりました。 この恐竜はMusango matusadonaensisと名づけられました。 ジンバブエで見つかった新しい恐竜の名前です。 背骨や肋骨、腕、脚、足の骨が残っていました。 頭の骨はありませんでした。 だから、何を食べたかはまだ断定できません。 体は約4.5メートルありました。 後ろの二本の足で歩いたと考えられています。
なぜ大事なの?
この化石は、三畳紀の恐竜です。 三畳紀は、恐竜が広がり始めた時代です。 ジンバブエは南アフリカの近くにあります。 岩の年代も、よく似ています。 そのため、同じ恐竜がいると思われていました。 しかし、調べた化石は別の種類でした。 当時のジンバブエには、独自の環境があったのかもしれません。 川や水辺の動物の化石も見つかっています。 南アフリカとは、水や気候が違った可能性があります。
まだ分からないこと
気候の差が原因かは、まだ証明されていません。 研究者は、もっと化石を探します。 岩の年齢や、昔の川のようすも調べます。 頭の骨が見つかれば、食べ物も分かるかもしれません。
むかしのジンバブエに、ちがう恐竜がいた
📰 しっかり版: ジンバブエの恐竜は南アフリカと違った 新種が示す三畳紀の地域差
ほねを調べたら、となりの国とのちがいが見えました。
Musango matusadonaensis(ムサンゴ・マツサドナエンシス)
ジンバブエで見つかった恐竜の名前。
化石(かせき)
むかしの生き物の体が、石のように残ったもの。
ジンバブエは、遠い国の名前です。 そこにあるカリバ湖のそばで、恐竜のほねが見つかりました。 この恐竜は、Musango matusadonaensis(ジンバブエで見つかった恐竜)です。 ほねが石のように残ったものを、化石といいます。 この恐竜は、約2億1000万年前に生きていました。 うしろの二本の足で歩きました。 からだは約4.5メートルでした。 近くの南アフリカでは、ちがう恐竜が見つかりました。 どうしてちがったのかは、まだ分かりません。 昔の気温や水が、ちがったのかもしれません。 でも、これはまだ考え中です。 研究者は、ほねをもっと探します。 頭のほねが見つかれば、食べものも分かるかもしれません。