🐾 生き物

恐竜の時代、体の2倍近い口を持つ虫がいた 琥珀が残した食べ方

約2分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
Cretodorus noonoo(クレトドルス・ヌーヌー)

今回、化石から記載された新種の学名。

口器(こうき)

虫が食べるために使う口の部分。

マイクロCT(マイクロシーティー)

X線で化石の中を立体的に見る方法。

何が起きたか

約9900万年前、恐竜が生きていた時代に、木の樹脂へ閉じ込められた小さな虫がいました。樹脂は固まり、琥珀になりました。その中の化石を調べた研究チームが、新種を記載しました。学名は Cretodorus noonoo です。名前の一部は、子ども向け番組に登場する、長いホースを持つ掃除機のキャラクターにちなんでいます。

どんな虫だったのか

この虫は、現在のウンカ類に近い、絶滅したグループの一員です。体は小さいのに、口の一部にあたる「口器」が体長のほぼ2倍まで伸びていました。口器の表面には横向きの細かなひだがあり、複数の化石で先端が曲がった状態も残っています。

長い口は何のためか

研究チームは、ひだが口器を曲げやすくしながら、つぶれにくくする構造だったと考えています。硬い針のような口では入りにくい、木の皮の細い割れ目にも届いた可能性があります。そこから木の内部の汁を吸った、というのが現在の有力な説明です。

ただし、これは口器の形や化石の保存状態からの推定です。化石が食事の場面を直接記録したわけではありません。口器はチョウの長い口と見た目が似ても、花の蜜を吸う器官とは構造が違います。体に花粉がたまった証拠もなく、花粉を運ぶ虫だったとは考えにくいとされます。

何が確認できたか

研究では、ミャンマー産のカチン琥珀に保存された関連化石13点を調べ、肉眼では見えない内部をマイクロCTで立体的に読み取りました。折れ曲がった口器と、表面だけでなく構造そのものにあるひだを確認できたことが重要です。長い口が、生きていたときにも曲がった可能性を、複数の化石が支えています。

なぜ重要か

この発見は、古代の虫に奇妙な形があったという話だけではありません。白亜紀の別の虫にも、折れ曲がる長い食べる器官が現れていました。関係の遠い虫たちが似た仕組みを別々に持ったなら、当時の森には、木の表面の奥まで届く口が役立つ環境があったのかもしれません。新種の名前が増えるだけでなく、恐竜時代の森で、虫がどんな場所を使っていたかを考える手がかりになります。

まだ分からないことと次の焦点

この虫が実際にどの木を選び、どの深さから何を吸ったのかは分かっていません。ひだが動く様子や、口器の先端が木の組織をどうつかんだかも、化石だけでは確定できません。今後は、同じ時代の別の化石、木の樹皮や樹脂の痕跡、近縁グループの口器を比べる研究が焦点になります。琥珀の小さな空間が、失われた食べ方をどこまで復元できるかが注目されます。

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琥珀が残した、体の2倍近い口の古代昆虫

📰 しっかり版: 恐竜の時代、体の2倍近い口を持つ虫がいた 琥珀が残した食べ方

約9900万年前の虫が、木のすきまへ届く長い口を持っていました。

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ことば
カチン琥珀(カチンこはく)

ミャンマーで見つかる、昔の樹脂が固まった琥珀。

マイクロCT(マイクロシーティー)

化石の中を立体的に見る方法。

ひだ(ひだ)

表面にできた細かな折り目。

💡 ようするに

  • 約9900万年前、長い口を持つ虫がいました。
  • 虫は木の樹脂に閉じ込められ、琥珀になりました。
  • 長い口で木のすきまの汁を吸った可能性があります。

琥珀に残った虫

恐竜がいたころ、小さな虫が木のべたべたした樹脂に入りました。樹脂は固まり、虫を中に残したまま琥珀になりました。研究者は、この化石を調べて新種を見つけました。名前は Cretodorus noonoo です。

口は体のほぼ2倍

この虫の体は小さいです。けれど、口の一部は体のほぼ2倍の長さでした。表面には細かな横じまのひだがありました。ひだがあるため、長い口は曲がりやすく、つぶれにくかったと考えられます。

長い口なら、木の皮の細い割れ目にも入れます。研究者は、そこから木の中の汁を吸ったと考えています。これは化石からの推定です。実際の食事を見た人はいません。

どうやって調べたのか

研究者は、ミャンマーのカチン琥珀に入った化石を調べました。全部で13点です。マイクロCTという方法で、化石の中を立体的に見ました。口が曲がったまま残った化石もありました。だから、口が生きていたときも曲がった可能性が高まりました。

なぜ大切なのか

古代の森には、今の虫とは違う食べ方がありました。この虫の口は、その森で暮らす工夫だったかもしれません。ただ、どの木の汁を吸ったかはまだ分かりません。ほかの化石を調べれば、虫の暮らしがもっと見えてくるかもしれません。

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ながい口の、むかしの虫

📰 しっかり版: 恐竜の時代、体の2倍近い口を持つ虫がいた 琥珀が残した食べ方

琥珀から、ふしぎな虫が見つかりました。

約1分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
Cretodorus noonoo(クレトドルス・ヌーヌー)

むかしの虫についた科学の名前。

琥珀(こはく)

木の汁が固まったもの。

化石(かせき)

昔の生き物が残ったもの。

むかしの虫

恐竜がいたころです。 小さな虫が、木のべたべたに入りました。 べたべたは、かたまりました。 虫は、琥珀の中に残りました。 琥珀は、木の汁が固まったものです。 この虫は Cretodorus noonoo(クレトドルス・ヌーヌー)です。

ながい口

虫の体は小さいです。 口のくだは、体のほぼ2倍でした。 くだには、細いひだがありました。 だから、曲がってもつぶれにくい形でした。 虫は、木のすきまの汁を吸ったのかもしれません。

これから

これは、化石を見て考えたことです。 本当に何を食べたかは、まだ分かりません。 もっと化石が見つかると、分かるかもしれません。

出典・参考