個人向け国債「変動10年」は金利上昇に本当に強い? 有利さの正体を整理
変動10年(へんどうじゅうねん)
半年ごとに利率を見直す、個人向けの国債。
基準金利(きじゅんきんり)
変動10年の利率を決めるもとになる金利。
中途換金(ちゅうとかんきん)
満期を待たずに、お金を戻してもらうこと。
何が起きたか
日本経済新聞は、長期金利の上昇を背景に、個人向け国債の「変動10年」へ注目が戻っていると報じた。個人向け国債は、日本政府が個人からお金を借りる商品だ。変動10年のほか、買った時の利率が続く「固定5年」と「固定3年」がある。証券会社や銀行などで、1万円から購入できる。
ただし、「金利が上がる局面なら、変動10年を選べば必ず有利」という意味ではない。大事なのは、金利がどう決まり、どんな条件でお金を戻せるかだ。(日本経済新聞の報道)
「変動10年」の仕組み
変動10年の利率は、半年ごとに見直される。計算の基本は「基準金利×0.66」だ。基準金利は、10年固定利付国債の入札で決まる平均落札利回りをもとにする。つまり、消費者物価指数にそのまま連動する商品ではない。物価が上がっても、同じ割合ですぐ利率が上がるとは限らない。
反対に、金利が下がれば、次の見直しで利率も下がりうる。下限は年0.05%だが、高い利率がずっと続く約束ではない。商品概要の算式と換金条件は、取扱金融機関の商品説明でも確認できる。
なぜ金利上昇に強いのか
固定5年や固定3年は、購入時の利率が満期まで変わらない。そのため、買った後に市場金利が上がっても、すでに持っている固定タイプの利率は上がらない。変動10年なら、次の利率の見直しで上昇が反映される可能性がある。ここが「金利上昇に強い」と言われる理由だ。
また、発行から1年たてば中途換金できる。換金時は、直前2回分の各利子に相当する額が差し引かれる。市場で売買する一般の国債のように、金利上昇で価格が下がる影響をそのまま受けにくい設計でもある。
確認できたこと
変動10年には、利率が上がる可能性、元本部分の価格が動きにくいこと、1年後に換金できることの三つの特徴がある。一方で、基準金利の66%相当で計算されるため、市場の10年金利をそのまま受け取る商品ではない。利子には税金もかかる。物価の上昇が税引き後の利率を上回れば、金額が増えても買えるものは減る。
したがって、「安全性を重視しながら、金利上昇の一部を取り込みたい人」には意味があるが、すべての人にとって最も高い収益になる商品とは言えない。財務省の案内も、変動10年、固定5年、固定3年の違いと換金条件を示している。
まだ分からないこと
これから金利がどこまで上がるか、いつ下がるかは決まっていない。物価の上昇が続くかどうかも分からない。固定タイプの利率が今後どの水準になるかによって、変動10年との比較も変わる。したがって、ニュースだけで「今が買い時」と断定することはできない。
次に見る点
次の利率の見直しで、基準金利がどう動くかを確認したい。固定5年や固定3年の募集利率との比較も必要だ。さらに、1年以内に使う予定のお金ではないか、物価上昇と税金を差し引いても目的に合うかを考える必要がある。結論は「金利上昇時に有利な面はある。ただし、その有利さには上限と条件がある」だ。
「変動10年」は、金利が上がると本当に得?
📰 しっかり版: 個人向け国債「変動10年」は金利上昇に本当に強い? 有利さの正体を整理
金利が上がると、利率も見直されます。ただし、物価にそのまま連動する商品ではありません。
変動10年(へんどうじゅうねん)
半年ごとに利率が変わる国債。
基準金利(きじゅんきんり)
利率を決めるときのもとになる金利。
中途換金(ちゅうとかんきん)
満期の前に、お金を戻してもらうこと。
💡 ようするに
- 変動10年は、半年ごとに利率が変わる国債です。
- 金利が上がると、受け取る利子も増えやすいです。
- でも、いつも一番得とは限りません。
日本経済新聞は、金利が上がる中で、個人向け国債の変動10年に注目が集まっていると報じました。個人向け国債は、国にお金を貸す商品です。国は、決められた利子を払います。(日本経済新聞の報道)
個人向け国債には、変動10年のほかに固定5年と固定3年があります。固定タイプは、買った時の利率が続きます。変動10年は、半年ごとに利率を見直します。だから、あとから金利が上がれば、次の見直しで利率が上がることがあります。
変動10年の利率は、基準金利に0.66をかけて決めます。基準金利は、10年国債の入札で決まる金利をもとにします。消費者物価指数に、そのまま合わせる仕組みではありません。物価が上がっても、利率が同じ速さで上がるとは限らないのです。
満期は10年です。でも、発行から1年たつと、中途換金できます。そのときは、直前2回分の利子に相当する額が引かれます。元のお金を守りやすい一方、すぐ使えるお金ではありません。財務省の案内でも、1年後の換金条件が示されています。
金利が下がれば、変動10年の利率も下がることがあります。利率には年0.05%の下限がありますが、高い利率が続く保証はありません。利子には税金もかかります。物価の上がり方が利率より大きければ、数字が増えても、買えるものは減ります。
見るべき点は三つです。次の見直しで金利がどうなるか。固定5年や固定3年より利率が高いか。お金を使う予定がいつかです。変動10年は、金利上昇に対応しやすい商品です。しかし、「金利が上がるから、だれにでも有利」とは言えません。
金利が上がると、おれいも変わる国の約束
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国にお金を貸すと、半年ごとにおれいが変わります。
国債(こくさい)
国にお金を貸す約束。
金利(きんり)
お金を貸したときにもらう、おれいの割合。
国債は、日本の国にお金を貸す約束です。国は、あとでお金を返します。おれいのお金もくれます。
変動10年は、10年の約束です。でも、1年たつと、途中でお金を戻せます。そのとき、おれいの一部が引かれます。
金利が上がると、次のおれいが増えることがあります。金利が下がると、おれいも少なくなります。
だから、いつも一番お得とは限りません。物の値段が上がると、お金で買える物が減ることもあります。大人は、金利と物の値段を一緒に見ます。
この仕組みは、日本の財務省の説明にも書かれています。