「売らない」47歳、給料の余りをビットコイン(ネット上の資産)へ 老後資金を一つに寄せるリスク
ビットコイン
インターネット上で売買される資産。
分散投資
お金を複数の資産に分ける考え方。
強制清算
借りたお金で買った資産が下がり、本人の意思に反して売られること。
MarketWatchの相談コラム「The Moneyist」には、給料日が来るたびにビットコインを買う47歳の女性から相談が寄せられた。MarketWatchの元記事によると、女性は2.5ビットコインを持ち、給料が入ると請求を払う前に買い付けへ回している。車を買ったときは負担を感じたが、それ以外の余ったお金は積み上げてきたという。
何が起きたか
女性は、数年以内に仕事をやめられると考えている。買い始めたときの価格は1ビットコイン10万4000ドル付近だった。その後、価格が5万8000ドル台まで下がっても購入を続けた。値下がりを経験しながら持ち続け、これまでのところ、その判断が報われたと受け止めている。周囲からは無謀ではないかと思われているが、本人は売るつもりがない。
背景にある考え
この行動の背景には、ビットコインの供給には限りがあり、将来の需要が価格を押し上げるという見方がある。記事は、Ned Davis Researchがビットコインの価格について、2030年に17万ドル、2035年には23万ドルに達する可能性を示していると紹介する。ただし、これは予測であって約束ではない。
記事では、価格を考える方法として、利用者の広がり、金との比較、世の中のお金の量、作る費用、投資全体の危険度、普及の段階、在庫と流れの関係を使うモデルなど、七つの視点も挙げられている。つまり、将来価格には一つの答えがなく、複数の仮定が重なっている。
なぜ重要か
焦点は、ビットコインが上がるか下がるかだけではない。老後に使うお金を、一つの値動きに大きく寄せてよいのかという問題だ。記事の筆者は、ビットコインの供給が限られていることだけでは、値上がりは保証されないと注意する。複数の資産に分ける分散投資なら、一つの価格下落が生活全体に及ぼす影響を抑えやすいが、相談者がどの程度ほかの資産を持つかは分からない。
さらに、借りたお金で買う場合は、価格下落によって本人の意思とは関係なく売られる強制清算が起きることもある。記事は、借入の条件や、急落時に必要な猶予を確認するよう促し、暗号資産とは別に急な出費へ備えるお金を置くよう勧めている。
確認できたこと
確認できるのは、相談者が47歳であること、2.5ビットコインを保有していること、給料日ごとに買ってきたこと、10万4000ドル付近から5万8000ドル台までの下落局面でも購入したこと、数年後の退職を目指していることだ。また、記事の回答は、本人を単純に「おかしい」と決めつけず、強い信念と大きな集中リスクを同時に指摘している。
まだ分からないこと
相談文からは、ビットコイン以外の貯金や投資、毎月の生活費、借金の有無、退職後に必要な金額が分からない。2.5ビットコインが資産全体の何割なのかも不明だ。したがって、この計画が本人の暮らしにとって実際に無理なのかは、記事だけでは判断できない。
次に見る点
今後は、価格予想が実際の値動きに近づくかより、価格が下がった時期にも生活費や車の修理費を別のお金で払えるかが重要になる。借入があるなら、強制清算につながる条件も確認点だ。退職時期を守れるか、急な出費に備えた資金を保てるか。今回の相談が示すのは、値上がりの夢だけでなく、下落時にも暮らしを続けられる設計の必要性である。
47歳の女性は、給料でビットコインを買う。老後はどうなる?
📰 しっかり版: 「売らない」47歳、給料の余りをビットコイン(ネット上の資産)へ 老後資金を一つに寄せるリスク
値下がりしても買い続ける方法には、強い信念と大きな不安があります。
ビットコイン
インターネット上で売買されるお金のような資産。
分散投資
お金をいくつかに分けて持つ方法。
強制清算
値下がりしたとき、持ち主の意思に関係なく売られること。
💡 ようするに
- 47歳の女性は、ビットコイン(ネット上の資産)を買います。
- 2.5ビットコインを持ち、値下がり中も買いました。
- 一つに寄せると、老後のお金も揺れます。
MarketWatch(お金のニュースサイト)の相談記事で紹介された話です。女性は給料が入ると、請求を払う前にビットコインを買います。車を買うときは、負担を感じました。それでも、ほかに使わないお金は買い付けに回しました。
女性は、数年後に仕事をやめたいと考えています。買い始めたころは、1ビットコインが10万4000ドルほどでした。その後、5万8000ドル台まで下がっても買い続けました。値下がりしても持ち続ければ、いつか報われると考えています。
記事の筆者は、女性を無謀だと決めつけませんでした。ただし、ビットコインは値段の動きが大きい資産です。供給が限られていても、値上がりするとは限りません。
ここで大切なのが、分散投資(お金をいくつかに分ける方法)です。一つの資産だけに頼ると、その値段が下がったとき、計画全体が苦しくなります。別の資産や現金も持てば、一つの下落にすべてを左右されにくくなります。
記事は、ビットコインとは別に、急な出費へ使うお金を残すよう勧めています。車の修理や生活費が必要なとき、値下がりしたビットコインを急いで売らずに済むからです。借りたお金で買う場合は、値下がりで強制清算(持ち主の意思に関係なく売られること)が起きる場合もあります。
ただし、女性が全財産のどれほどをビットコインに置くかは分かりません。貯金、借金、毎月の支出、退職後の必要額も不明です。だから、計画が安全かどうかは、この記事だけでは決められません。
これから見る点は、値段の予想よりも生活の余裕です。値下がり中も請求や車の費用を払えるか。退職の時期を変えずに済むか。ビットコイン以外のお金を残せるか。夢を追うにも、暮らしを守る準備が必要です。
お給料をネットのお金に替える人のお話
📰 しっかり版: 「売らない」47歳、給料の余りをビットコイン(ネット上の資産)へ 老後資金を一つに寄せるリスク
値段が下がっても買う人の暮らしを考えます。
ビットコイン
ネットで買ったり売ったりできるもの。
まず、なにがあったの?
MarketWatch(お金のニュースサイト)が、47歳の女性の話を紹介しました。
女性は、ビットコイン(ネットで買ったり売ったりするもの)を持っています。持っている量は2.5ビットコインです。お給料が入ると、まず買います。車を買うときは、つらく感じました。それでも買い続けました。
女性は、何年か後に仕事をやめたいそうです。ビットコインの値段が下がっても、買いました。値段は上がるかもしれません。下がるかもしれません。未来の値段は、まだ決まっていません。
たいせつなこと
お金を一つだけに寄せると、その値段で暮らしが変わります。食べ物や車に使うお金を、別に置く方法もあります。そうすれば、値段が下がっても急いで売らずにすみます。
まだわからないこと
この女性が、ほかにいくら持つかは分かりません。毎月いくら使うかも分かりません。だから、仕事をやめても大丈夫かは、まだ決められません。