🐾 生き物

「いない」のではなく、見つけられなかった? 犬が導いたイタチ調査

約3分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
オナガイタチ(おながいたち)

長い尾を持ち、見つけにくい小さなイタチ。

検出犬(けんしゅつけん)

特定のにおいを探すよう訓練された犬。

センサーカメラ(せんさーかめら)

動物が動くと自動で撮影するカメラ。

何が起きたか

米国のジョージア大学(研究機関)の研究チームが、米国南東部のオナガイタチ(Neogale frenata)を調べた。オナガイタチは小さな肉食動物だが、野外で見つけるのがとても難しい。研究チームは、においを探す検出犬と、動物が動くと自動で撮影するセンサーカメラを組み合わせた。

この方法を州内の別の場所にも広げたところ、五つの調査地域のうち四地域でイタチを確認した。南部沿岸平野の野生生物管理区域では、これまで記録がなかった。南東部平野の別の区域では、30年以上ぶりの確認になった。

なぜ調査が必要か

イタチが写真に写らないことは、そこにいない証拠とは限らない。カメラの前を通らなかっただけかもしれないからだ。生息場所や個体数の状態が分からなければ、土地を守る場所や捕獲規則を考えるのも難しい。今回の研究は、見えない動物をどう見つけるかという問題に、具体的な調査方法を示した。

二つの方法を比べる

ジョージア州北部の約3万エーカー(約47平方マイル)の自然地域で、研究チームは約一年かけて二つの方法を比べた。最初は599台のカメラを無作為に置き、約300夜調べた。イタチを撮影できたのは9台、全体の1.5%だった。

次は、犬がイタチの存在を示す反応をした地点に、16か所のカメラを置いた。200夜あまりで、イタチの映像を77件撮影した。イタチを写したカメラの割合は81%で、犬を使わない方法の1.5%を大きく上回った。研究紹介では、費用も従来の方法の約10分の1になったとされる。犬はイタチの数を数えたのではない。カメラが働きやすい地点を選ぶ手がかりを与えたのである。

森で見えた傾向

撮影記録から、イタチは水場の近くで、木が密に生えた場所や倒木のそばに現れやすいことも分かった。撮影は4月と5月に最も多く、秋にも小さな増加があった。研究者は春の増加について、メスが狩りをし、食べ物をため、交尾や子育てをする時期と関係すると考えている。秋の増加は、冬に動きにくくなる前に餌を探すためかもしれない。これは観察にもとづく推測で、個体数が増えた証拠ではない。

まだ分からないこと

今回の調査で、ジョージア州にイタチがいる地域は以前より見つけやすくなった。しかし、州全体に何匹いるのか、長い目で見て増えたのか減ったのかまでは分からない。30年ぶりの記録も、イタチが長く少なかったことを直接示すわけではない。過去の方法が見逃していた可能性があるからだ。季節や森の種類が変わっても同じ成果が出るか、犬が選んだ地点から個体数まで推定できるかも課題になる。

次に見る点

研究チームは州内20の野生生物管理区域で、756台のカメラを使う調査にもこの方法を応用した。今後は、同じ場所を季節ごとにくり返し調べ、犬が選んだ場所と無作為に選んだ場所を比べる必要がある。調査の精度が上がれば、イタチだけでなく、コヨーテやボブキャットなど、ほかの小型の肉食動物がどこで暮らすかを知る手がかりにもなる。

出典:Phys.orgの研究紹介、研究論文の情報。

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見つからないイタチを、犬がカメラに案内

📰 しっかり版: 「いない」のではなく、見つけられなかった? 犬が導いたイタチ調査

犬がにおいを手がかりに場所を選ぶと、ふだんの置き方より、イタチを見つけやすくなりました。

約1分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
オナガイタチ(おながいたち)

長い尾を持つ、見つけにくい小さな動物。

検出犬(けんしゅつけん)

特定のにおいを探すよう訓練された犬。

センサーカメラ(せんさーかめら)

動物が動くと自動で撮影するカメラ。

💡 ようするに

  • オナガイタチは、見つけるのが難しい動物です。
  • 訓練した犬が、いそうな場所を教えました。
  • その場所のカメラに、イタチがよく写りました。

米国のジョージア大学の研究チームが調べました。対象は、米国ジョージア州のオナガイタチです。このイタチは小さく、すばやく動きます。森の中にいても、記録が少ない動物でした。

研究チームは、センサーカメラを使いました。これは、動く動物を自動で撮るカメラです。まず、599台をいろいろな場所に置きました。約300夜で、写ったのは9台分だけでした。割合は1.5%です。

次に、検出犬を使いました。検出犬は、特定のにおいを探す犬です。犬が反応した16か所に、カメラを置きました。200夜あまりで、イタチの映像を77件撮りました。写したカメラの割合は81%でした。犬なしの1.5%より、ずっと高い数字です。費用も、従来の方法の約10分の1でした。

この違いには理由があります。犬は、カメラより先に、においの手がかりを探せます。そのため、イタチが通りそうな場所を選びやすくなります。カメラに写らないからといって、いないとは限りません。カメラが通り道を外していた可能性があるためです。

州内の五地域では、四地域でイタチを確認しました。南部では、30年以上記録がない場所でも写りました。ただし、イタチの数が増えたとはまだ言えません。昔の調査が見逃していた可能性もあるからです。

今後は、同じ場所を何度も調べます。季節や森の違いも比べる必要があります。この方法が、ほかの見つけにくい動物にも使えるかが注目です。

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犬が「ここだよ」と教えたイタチ

📰 しっかり版: 「いない」のではなく、見つけられなかった? 犬が導いたイタチ調査

かくれているイタチを、犬とカメラが見つけました。

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オナガイタチ(おながいたち)

長いしっぽを持つ、小さなイタチ。

オナガイタチは、長いしっぽの小さな動物です。 森の中で、じょうずにかくれます。 だから、人が見ても、なかなか見つかりません。 研究する人は、動くと写真を撮るカメラを置きました。 でも、イタチが前を通らないと、写真は撮れません。 写らないからといって、いないとはかぎりません。 犬は、イタチのにおいを探す訓練を受けました。 犬が、いそうな場所を教えました。 そこにカメラを置くと、イタチがたくさん写りました。 ジョージア州の五つの場所のうち、四つで見つかりました。 30年以上、見つかっていなかった場所でも写りました。 これは、イタチが急に増えた、という意味ではありません。 前のカメラが、見つけるのを失敗していたかもしれません。 これから研究する人は、森を何度も見ます。 イタチがどこで暮らすのか、もっと分かるかもしれません。

出典・参考