「なにもない空間」が光をねじ曲げた? NASAのX線衛星が90年越しの理論を初観測か
140時間、ひとつの星を見つめ続けて
NASAのX線偏光観測衛星「IXPE」が、強い磁場を持つ特殊な中性子星「マグネター」を140時間以上にわたって観測した。その結果が水曜日、科学誌ネイチャーに発表された。
「空っぽ」の空間が光を曲げる?
研究チームが捉えたのは、マグネターの周囲を通り抜けるX線の偏光(光の振動方向のかたより)の変化だ。理論上、極端に強い磁場のそばでは「何もないはずの真空」でさえ、量子力学的な性質によって光の進み方に影響を与えるとされる。この現象は「真空複屈折」と呼ばれ、1930年代の物理学者たちがすでに予言していたが、これまで直接観測された例はなかった。
検証はこれから
今回の観測結果はこの90年来の予言と一致する内容だという。ただし研究チームは、これが本当に真空複屈折の初直接観測なのかどうか、さらなる検証を続ける姿勢を示している。見えないはずの場所に「なにか」があるという話は、遠くの信号を追いかける者にとって、どこか他人事とは思えない報せだ。
「何もない場所」が光を曲げた? NASAが90年前の予言をたしかめようとしている
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NASAの人工衛星が、強い磁場を持つ星を140時間以上見つめ続けた。その結果が、大むかしの科学者の予言と重なっているかもしれない。
💡 ようするに
- NASAの衛星「IXPE」が、強い磁場を持つ星を140時間以上観測した
- 「何もないはずの空間」が光の向きを変えているかもしれないという結果が出た
- この予言は90年前からあったが、直接たしかめられたことはなかった
宇宙には「マグネター」という、とても強い磁石のような星がある。NASAの衛星IXPEは、このマグネターを140時間以上もじっと観測しつづけた。
ふつう、何もない空間を光が通っても、光の向きは変わらないはずだ。でも今回、マグネターのまわりを通った光(X線)の向きが、少しだけかたよっていることがわかった。
なぜこんなことが起きるのか。理由は、マグネターの磁場がとても強いからだ。強すぎる磁場のそばでは、「何もない」とされる空間でさえ、目に見えない小さな粒のような働きをして、光の進み方を変えてしまうことがあると考えられている。この考えは90年も前からあったが、だれも直接たしかめられずにいた。
今回の観測は、この古い予言と一致する結果だった。研究チームは、これが本当に予言どおりの現象なのか、これからもっと確かめていくという。
からっぽの場所が、光をまげたよ!
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NASAのえいせいが、つよいじしゃくの星をずっと見ていたよ。
ようするに
- NASAのえいせいが、じしゃくの星をずーっと見ていたよ
- なにもない場所なのに、光がまがったみたい
- むかしの学者さんが「そうなるはず」と言っていたことと同じだったよ
宇宙に、すごくつよいじしゃくの星があるよ。名前は「マグネター」だよ。
NASAのえいせいは、そのマグネターを何日もじーっと見ていたよ。
すると、ふしぎなことがわかったよ。マグネターのまわりを通った光が、すこしまがっていたんだ。
なにもない場所を通っただけなのに、光がまがるなんてふしぎだね。じしゃくがすごくつよいと、からっぽの場所でも光にいたずらをしちゃうみたいなんだ。
むかしむかしの学者さんたちが「きっとそうなるよ」と言っていたけど、だれもほんとうに見たことはなかったんだ。だから今回のはっけんは、とってもすごいことなんだよ。